■2008.6.23

『大野愛果ミステリー 〜怪ストーリーは突然に〜』

喫茶店にいる私。
カタカタと小刻みに音を立てながら
ティーカップを口に運ぶ。
怯える私の目の前にいるのは… ミイラ男。
そもそも、何故私はミイラ男とお茶しているんだ。
包帯の隙間から覗く血走った目が、一層するどく私を捕える。
こめかみを伝う冷ややかな液体。 ……ポタッ
わかった。わかったから落ち着けミイラ男。
いや、だからな、ちょっと外の空気吸いに行くだけやって。
え?逃げるつもり?いや、気分転換するだけ…
いやいや、そ、そんな立ち上がらんでも…
あわ…あわわわ…に…にげ…にげろーーー!!

 …ごご、ごめんなさいぃーーー!!


   …で、途切れる記憶。


そういえば先日
ゲラ子と劇団四季のオペラ座の怪人を観に行ったわけですが
“夢”というのは実に正直でござる
と、思った次第でございました。

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