■2005.2.7

「コーラスワークに対する思い」

 音楽を司る上で大事なパートのうちのひとつ「コーラスワーク」
 今回はまだ誰にも明かしたことのない、このコーラスワークに対する思い・興味を抱いたきっかけを語ろうと思います。

 それはまだ小学生の頃。
 歌声が隣の校舎まで響き渡る底知れぬ声量と美声の持ち主である、若い女性の音楽の先生が転任してきました。 その先生ときたら、その小さい体からは考えられないエネルギッシュなパワーで生徒全員の意識を音楽一色に染め上げるほどのカリスマを持った先生でした。 普段は優しいのに授業となると人が変わって鬼になるほどで・・・、料理クラブに入りたかった私を、ピアノが弾けるというただそれだけの理由で強引に合唱クラブに入れるほど。 時には生徒が泣いちゃうくらい綺麗な曲ばかりひたすら集めてきたり・・・。
 ピアノは弾けども、歌うことに関しては全く無知だった私に、初めて折り重なるコーラス・ハーモニーの素晴らしさを教えてくれたのはそんな台風の目のような、太陽のような先生でした。

そしてそれからほんの数年後・・・
先生は突然の病に倒れ、その短すぎる人生を終えてしまわれました。

でも先生の教えてくれたものが、今もこうして私の中の色んなところで生きています。 私のコーラスワークはこれから先もずっとこの先生と共にあります。 天国にいる先生に叱られないよう、しっかりハモらねば!
 と、事あるごとに“喝”を入れ、より良いコーラスを追求しながら、いつも楽しくコーラス録りをしている大野さんでした。

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