■2005.7.25

「大野愛果サスペンス劇場 〜深夜の電話〜」

真夜中に鳴り響く携帯着信音。携帯画面には地方にいる親友の名が・・・。
こんな時間にかかってくるなんて珍しい。
「もしもし?」…無言。あれ?おかしいな。
「もしもーし?」……妙な胸騒ぎがし、集中して耳を傾けると、一瞬微かに「う、うー…っ!」という声が…。もしかして誰かに連れ去られて口が塞がれてるとか!?「おーい!もしもし!どうしたん!?」叫び声も虚しく、ピッというボタンを押す音と共に突然途切れる通信。「切れたで!切れたで、おい!」と、アタフタしつつも急いでかけ直す私。
トゥルル…トゥルル…なかなか出ない。心臓は爆発寸前。どうか、どうか無事で!…そして数回コールの後、ついに沈黙を破る音が!…ガチャ。

 「もしもし〜?久しぶり〜」

…あれ?口塞がれてたんじゃなかったっけ?
「い、いま電話くれた?」「あ、ごめーん、知らん間にうちの子携帯いじってたみたい」
…凄まじい脱力感と共に、赤ちゃん相手に電話ごしに必死になってる、自分を想像して少し情けなくなった大野さんでした。

(注:この物語はノンフィクションです)

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